キミ・ライコネンや小林可夢偉(ザウバー)は「クール」だが、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)はクールではない。
こう語ったのは、マッド・クロックの責任者アリ・コイブラ。マッド・クロックは、ライコネンの母国フィンランドのエナジードリンクメーカーであり、ザウバーのスポンサーになっている。そのため、エナジードリンクメーカー界のトップブランドであるレッドブルのF1チームに所属するベッテルに手厳しいコメントを残すのも不思議ではない。
コイブラがフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙で残したコメントは、次のようなものだった。
「今でも若い人たちの間では、キミ・ライコネンに対してクールなイメージがあるが、より若いセバスチャン・ベッテルにはそういったイメージがない」
「エネルギッシュな同年代の若者は、マザコンな印象を与えるベッテルのヘアスタイルやジェスチャーをまねしていない。彼に欠けているのは、ある種の攻撃性だ」
ライコネンは現在、F1を離れてWRC(世界ラリー選手権)に参戦しているが、現役F1ドライバーで「最もクール」なのはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だと語るコイブラ。昨年からザウバーに所属している可夢偉にも満足しているとコイブラは話しており、可夢偉もコイブラの「クールさ」の基準を満たしているようだ。