2012年にロータス・ルノーGP(来季のチーム名はロータス)からF1復帰すると発表したキミ・ライコネンと親しい間柄のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、ライコネンが以前のような速さを復帰直後から見せられるのか“判断が難しい”と語った。
ライコネンとベッテルは、自宅のあるスイスで度々会ってはバドミントンをするなど、良好な関係であることが知られている。しかし、史上最年少でF1の連覇を果たした現チャンピオンのベッテルは、この2年間WRC(世界ラリー選手権)に参戦していた2007年王者ライコネンの復帰が容易なものになるとは予想していないようだ。
「ミハエル(シューマッハ/メルセデスGP)の復帰してからの姿を見ているでしょ?」とベッテルは、レッドブルにエンジンを供給しているルノーを訪問した際、フランスの『20minutes.fr』に語った。さらにこう続けている。
「彼(シューマッハ)は、頂点に君臨しているときにF1から去って行った。でも彼は去年復帰した時、自分が乗っていた時よりも多くのことが変わっていると言っていたし、それに順応するのに時間を必要としている。もし僕が2年前に運転していたマシンのことを考えたとしても、その変化は大きい」
「まったく信じられないよ。シーズンの最中でさえステアリングに新しいボタンが追加されてしまうんだからね。だから復帰してからすぐに以前のようなレベルに達するのは、すごく難しくなると想像できるよ」