来年はロータスへチーム名を変更する現ロータス・ルノーGPからのF1復帰が決まったキミ・ライコネン。2年間というF1のブランクがあるため、まずは旧型のF1マシンでトレーニングを行うようだ。
ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは29日(火)、ライコネンが間もなくチームの新しいシミュレーターを使うことができるようになると明かした。
さらに、実際のテストが始まる来年2月を前にして、2年前の“デモンストレーション用のクルマ”で実走経験を積ませる予定とのことだ。現在のF1では、コスト削減のためサーキットを実走するテストが厳しく制限されていることから、マシン開発のテストと区別するため、2年前のクルマを使わなければならない。
以前はマクラーレンやフェラーリに在籍していたライコネンは、首の筋力こそまだF1に順応するほどまでになっていないかもしれないが、モチベーションは満ちあふれていると強調。モチベーションがなければF1に復帰はしないと語り、F1引退時にはモチベーションを失っていたとする意見があることをけん制した。
その一方でイギリスの『Gardian(ガーディアン)』紙は「もし彼がフェラーリを運転するのにうんざりしてF1から去ったとすると、ロータス・ルノーGPから復帰して何が起こると言うのだろうか? 中団グループに埋もれていて、来シーズンもトップグループとの争いに加わって来そうにもないチームで?」と書いている。
ドイツメディアはメルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグの「もしキミが高いモチベーションを持っているのであれば、彼の復帰は楽しみだ。しかし、それこそが一番の疑問点のように思える」という発言を掲載した。