ピレリ、第9戦イギリスGPまでのタイヤコンパウンドを発表

2011年05月10日(火)

今季からF1のタイヤサプライヤーになったピレリが、第9戦イギリスGPまでに持ち込むドライタイヤのコンパウンドを発表した。

ブリヂストンがタイヤを供給していた昨年までと同様、今季も各グランプリへ2種類のドライタイヤが持ち込まれ、決勝中には雨用のタイヤを使用しない限り、両方のタイヤを使用しなければならない。

ピレリは、昨年までのブリヂストンと同じように、4種類のドライコンパウンドを用意しており、基本的にはスーパーソフトとミディアム、もしくはソフトとハードという組み合わせのどちらかを持ち込むことになっていた。しかし、開幕前からピレリタイヤは摩耗の激しさが指摘され、安全面の観点から第5戦スペインGPまでは硬めの組み合わせであるソフトとハードが持ち込まれることとなった。

しかし、第6戦モナコGPは曲がりくねった市街地がコースになり、少しでもやわらかくグリップの高いタイヤが求められるため、スーパーソフトとソフトという変則的な組み合わせが持ち込まれる。そして、今回コンパウンドが発表されたのは第7戦カナダGPと第8戦ヨーロッパGP、そして第9戦イギリスGP。

ピレリはカナダGPについて、「以前から、タイヤが大きな要素になることの多いレース。グリップやトラクションの面では、モナコに似た特性がある。そのため(モナコと)同じソフトとスーパーソフトという組み合わせが選ばれた」と説明している。

また、ヨーロッパGPの舞台バレンシアも市街地コースであるが、モナコよりも高速であること、そして路面の特性や天候などを考慮し、ミディアムとスーパーソフトの投入が決められたとのことだ。ミディアムタイヤが持ち込まれるのは、バレンシアでのヨーロッパGPが初となる。

そして、イギリスGPが行われるシルバーストンは、F1でも屈指の高速コースであることから、硬めの組み合わせであるソフトとハードが選ばれた。

2011年 F1 タイヤコンパウンド

オプション(ソフト側) プライム(ハード側)
開幕戦オーストラリアGP ソフト ハード
第2戦マレーシアGP ソフト ハード
第3戦中国GP ソフト ハード
第4戦トルコGP ソフト ハード
第5戦スペインGP ソフト ハード
第6戦モナコGP スーパーソフト ソフト
第7戦カナダGP スーパーソフト ソフト
第8戦ヨーロッパGP スーパーソフト ミディアム
第9戦イギリスGP ソフト ハード
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