今季からF1のタイヤサプライヤーになったピレリが、第9戦イギリスGPまでに持ち込むドライタイヤのコンパウンドを発表した。
ブリヂストンがタイヤを供給していた昨年までと同様、今季も各グランプリへ2種類のドライタイヤが持ち込まれ、決勝中には雨用のタイヤを使用しない限り、両方のタイヤを使用しなければならない。
ピレリは、昨年までのブリヂストンと同じように、4種類のドライコンパウンドを用意しており、基本的にはスーパーソフトとミディアム、もしくはソフトとハードという組み合わせのどちらかを持ち込むことになっていた。しかし、開幕前からピレリタイヤは摩耗の激しさが指摘され、安全面の観点から第5戦スペインGPまでは硬めの組み合わせであるソフトとハードが持ち込まれることとなった。
しかし、第6戦モナコGPは曲がりくねった市街地がコースになり、少しでもやわらかくグリップの高いタイヤが求められるため、スーパーソフトとソフトという変則的な組み合わせが持ち込まれる。そして、今回コンパウンドが発表されたのは第7戦カナダGPと第8戦ヨーロッパGP、そして第9戦イギリスGP。
ピレリはカナダGPについて、「以前から、タイヤが大きな要素になることの多いレース。グリップやトラクションの面では、モナコに似た特性がある。そのため(モナコと)同じソフトとスーパーソフトという組み合わせが選ばれた」と説明している。
また、ヨーロッパGPの舞台バレンシアも市街地コースであるが、モナコよりも高速であること、そして路面の特性や天候などを考慮し、ミディアムとスーパーソフトの投入が決められたとのことだ。ミディアムタイヤが持ち込まれるのは、バレンシアでのヨーロッパGPが初となる。
そして、イギリスGPが行われるシルバーストンは、F1でも屈指の高速コースであることから、硬めの組み合わせであるソフトとハードが選ばれた。
オプション(ソフト側) | プライム(ハード側) | |
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開幕戦オーストラリアGP | ソフト | ハード |
第2戦マレーシアGP | ソフト | ハード |
第3戦中国GP | ソフト | ハード |
第4戦トルコGP | ソフト | ハード |
第5戦スペインGP | ソフト | ハード |
第6戦モナコGP | スーパーソフト | ソフト |
第7戦カナダGP | スーパーソフト | ソフト |
第8戦ヨーロッパGP | スーパーソフト | ミディアム |
第9戦イギリスGP | ソフト | ハード |