ヒスパニア、F1モナコGPではブロウン・エキゾーストに抗議せず

2011年05月28日(土)

ヒスパニア・レーシング(HRT)のチーム代表コリン・コレスは、モナコGPでブロウン・エギゾーストに対する異議申し立てを行わないことに決めたようだ。

F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、ブロウン・エキゾーストを規制することに決定。当初は、即座に規制が実施される予定だったが、結局、規制の実施は延期され、第9戦イギリスGP(7月10日決勝)から規制が実施されることになったと報じられている。

ブロウン・エキゾーストとは、ダウンフォースを発生させるディフューザーへ排気ガスを流すことで、ディフューザーの効率を向上させるシステム。今回問題となっているのは、アクセルを踏んでいないときに排気ガスがディフューザーへ流れなくなるのを防ぐため、アクセルを踏んでいないときにも排気ガスをディフューザーへ流す機構だ。

HRTは、この最先端技術を利用していない少数派だが、コレスは1週間前、ブロウン・エキゾーストに対して異議申し立てを行う可能性もある警告していた。

『AS(アス)』のリポーター、マヌエル・フランコによると、コレスは警告を正式なものにするためにFIA(国際自動車連盟/F1統括団体)に書簡を書いたという。

これに対してFIAは、今は状況を見守るようコレスに求めたようだ。「抗議を中止し、FIAの対応を待つよう求められた」とコレスはコメントした。

『AS』は、F1の技術関連を扱うテクニカル・ワーキング・グループの会合が6月16日(木)に予定されており、ここでこの問題が話し合われると報じた。

26日(木)に行われたモナコGPの初日フリー走行で、HRTはトラブルに見舞われており、ドライバーが107%ルール(予選Q1でトップタイムよりも107%のタイムを出さなかった場合、予選落ちとなり決勝に進出できないというもの)を突破できない可能性もあるとみられている。

コレスは「対応するため1日を費やせるし、そのためにも一生懸命働かなくてはならない」と話している。

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