セルジオ・ペレス、F1モナコGP予選中のクラッシュで病院へ緊急搬送

2011年05月29日(日)

セルジオ・ペレス(ザウバー)が、モナコGPの予選で大クラッシュ。コース上で救急車に乗せられ、メディカルセンターへ運ばれることなく、病院へ直接搬送された。

モナコGPの予選で、ペレスは自身初となるQ3進出を果たし、トップ10で予選を終えることが確定していた。しかし、そのQ3も残り数分となった段階で、トンネル先でバランスを崩し、アウト側のガードレールにクラッシュ。そのままペレスのクルマはコントロール不能になり、ヌーベル・シケインの本コースと退避路の間にあるバリアに激突した。

その後、ペレスの救出には時間がかかったものの、事故現場に横付けされた救急車にペレスは収容された。そしてこの救急車はメディカルセンターへ向かうことなく、コース外へ走っていった。ザウバーによると、ペレスは病院へ向かったという。また、各チームからの情報では、ペレスに意識はあり、会話もできる状態であるようだ。

ザウバーもチームの公式ツイッターで、「チェコ(ペレスの愛称)は意識があり、医師と話している。これから、さらに検査を受ける予定。今後も続報をお知らせします!」とペレスの容体を伝えている。

今回ペレスがバランスを崩した場所は、以前から路面のでこぼこがひどいことで有名だった。予選前に行われた3回目のフリー走行でも、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)がペレスとほとんど同じような形でクラッシュしている。また、偶然なことにこのヌーベル・シケインでは1994年、ザウバーに所属していたカール・ベンドリンガーが大クラッシュに見舞われていた。

ベンドリンガーは、その後復帰したものの、事故前のような活躍を見せることはできなかった。しかし、1994年に比べると、現在のF1はクルマもサーキット設備も飛躍的に安全性が向上している。また、ベンドリンガーがこの事故で意識不明の重体に陥っていたが、ペレスには意識があり、会話もできている。

29日(日)の決勝に出場できるのかなど、ペレスの容体について、詳しい情報は入ってきていないが、1日でも早いペレスの復帰が望まれる。

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