5日(日)の午前9時すぎ、神奈川県横浜市にF1のエンジン音が甲高く鳴り響いた。3日(金)から5日まで横浜元町商店街では、店頭に義援金箱の設置と売り上げの一部を募金する「東日本大震災復興支援 Y152チャーミングセール」が開催され、その中で「Red Bull Energy for Japan(レッドブル・エナジー・フォー・ジャパン)」と題した日本初となるF1マシン公道走行イベントが行われた。
レッドブルのマシンを運転するのは、トロ・ロッソのレースドライバー、セバスチャン・ブエミだ。オープニングセレモニーでブエミは、「横浜に来られてとてもうれしいよ。このイベントを実施可能にしてくれた横浜元町商店街の方々に感謝している」と語り、すぐにマシンに乗り込んだ。
コース幅平均4メートル、走行距離1キロ(500メールを往復)を時速30kmくらいで走行すると、コースの両サイドに集まったファンから盛大な拍手と歓声が沸きあがった。走り終えた後には、「もう一度」という声も上がったほどだ。
走行後ブエミは次のように語った。「すごく感動したよ。みんなの顔がとても近くで見られたのでうれしかった。イベントの名前にあるように、エナジーをみんなに与えるためにやってきたので、楽しんでくれていたらいいな。今日の午後カナダに向けて出発するというとてもハードなスケジュールだったんだけど、日本でF1ショーランをやりたいという思いがあった。日本に来てとても良かったよ」
林文子(横浜市長)、牧野孝一(横浜市中区長)、北村宏(元町SS会理事長)、神奈川県警などの協力があって実現した史上初のF1公道走行は、予想をはるかに超える1万1000人が来場し、横浜元町商店街は活気にあふれていた。