ピレリ、ライバルメーカーのF1参入に前向き

2011年06月10日(金)

ピレリはF1でのタイヤ戦争復活に前向きであるものの、現在の経済情勢がそれを許す状況ではないと考えている。

ピレリのモータースポーツ責任者を務めるポール・ヘンベリーは『spox.com』に対して、「ピレリとしては、競争も大歓迎だ」と語り、次のように説明した。

「だが、今は時期が悪い」

ピレリは、F1単独タイヤサプライヤーとして2011年からの3年契約を結んでいるが、ヘンベリーは次のように加えた。

「われわれはチームにタイヤを供給するためF1にいる。今はほかのサプライヤーはいない。そのため、開発をシフトしてコストがかかるようになっている」

「現在の難しい経済情勢では誰も資金を投じたくはない。おそらく将来は変化するだろうが、現在はわれわれだけが消費者であるF1チームのニーズに応えている」

また、ヘンベリーは今週末のカナダGPで、ピレリの雨用タイヤが初めて決勝で活躍する可能性があると認めた。カナダGPの開催地モントリオールでは、8日(水)にも大雨に見舞われている。

「確かに、われわれにはほかのドライタイヤと比べて、雨用のタイヤでの経験はあまりない。しかし、だからといってわれわれが雨を恐れているということにはならない」

「それに、トルコではフリー走行で雨用タイヤが活躍した。貴重なデータをそろえることができた。それ以来、雨天での初レースを楽しみにしているんだよ」とヘンベリーは雨のレースへ自信を見せた。

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