F1 バーレーンGP、再び中止が決定

2011年06月10日(金)

F1バーレーンGPのオーガナイザーが、2011年のレース開催を断念した。『Autosport(オートスポーツ)』が報じている。

当初、2011年の開幕戦に予定されていたバーレーンGP。しかし、国内で大規模な反政府デモが発生したため、レースが延期されていた。その後、バーレーン側は年内のレース開催を求めていたが、バーレーンの国内情勢がいまだ安定しないことから、チーム側などからは年内の開催は不可能だとの声が上がっていた。

そんな中、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)は3日(金)、もともとインドGPが予定されていた10月30日にバーレーンGPを開催すると発表。これに伴い、インドGPが最終戦に移動し、12月11日に開催されることになった。

だが、バーレーンでの安全が確保できていないことや、12月までシーズンが延長された場合には、チームスタッフへの負担が大きくなるため、この決定にチーム側が反発。さらに、バーレーンの活動家がレース当日に大規模なデモ活動が行われると発言するなど、現実的にはレース開催が不可能なのではないかとの見方が広がっていた。

これを受け、バーレーンGPの開催地バーレーン・インターナショナル・サーキットが、次のような声明を発表し、年内のレース開催を断念したと認めた。

「バーレーンは、シーズンを延長させ、ドライバーやチーム、ファンからF1の楽しみを奪うようなレースを開催したいとは思っていない。これまで同様、われわれはF1における自分たちの役割を積極的かつ建設的に継続していきたいと思っている。そのため、F1の利益をかんがみ、今シーズンのレース日程変更を求めないことに決めた」

今回の決定によって、インドGPは当初の日程である10月30日に開催日が戻される見込みだ。なお、バーレーンGPは来季F1でも開幕戦に予定されている。

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース