ザウバーのリザーブドライバー、ペドロ・デ・ラ・ロサ起用に不満

2011年06月12日(日)

ザウバーのリザーブドライバーであるエステバン・グティエレスは、同チームがカナダGPで体調不良のセルジオ・ペレスに代えてペドロ・デ・ラ・ロサを起用したことについて、不満を漏らした。

ペレスは、前戦モナコGPの予選でクラッシュ。打撲と脳震とうに見舞われたものの、大きなケガはなく、カナダGP開幕前日の9日(木)には、統括団体FIA(国際自動車連盟)の医師による診断を受け、カナダGP出場の許可も得ていた。

しかし、10日(金)に行われたフリー走行1回目終了後、ペレスが吐き気などの体調不良を訴えたため、ザウバーは急きょペレスを欠場させることに決めた。ここで代役となったのが、昨年のシーズン中盤までザウバーに所属していたデ・ラ・ロサだった。

今シーズンはマクラーレンのリザーブドライバーを務めているデ・ラ・ロサだが、あまりにも急なドライバー交代決定であったため、レーシングスーツが間に合わず、デ・ラ・ロサはマクラーレンのレーシングスーツを着たままザウバーのクルマに乗り込むほどだった。

しかし、ザウバーにはレースドライバーがレースに出場できなかった際に代役となるリザーブドライバーが所属している。それがグティエレスだ。だが、ザウバーは今回、グティエレスをカナダに帯同させていなかった。

グティエレスは現在、母国メキシコにいるようで、自身のツイッターへ次のように書き込んだ。

「(ペレス欠場を)ツイッターで知ったよ」

「モントリオール(カナダGP開催地)のことを聞いて残念に思っているし、チェコ(ペレスの愛称)がすぐ良くなるよう願っているよ。何も指示は受けていなかった、別の形になるようなことは何もね。僕だって準備ができていたのに」

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