F1第7戦カナダGPフリー走行3回目、詳細レポート

2011年06月12日(日)

2011年F1第7戦カナダGPフリー走行3回目が、6月11日(土)の現地時間10時(日本時間23時)から60分間、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周/4.361km)で行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。小林可夢偉(ザウバー)は、15番手になっている。

セッション開始時の天候は曇り、気温22℃、路面温度は26℃。セッションが始まると、システムチェック等を行うインストレーションチェックのため各車が続々とコースイン。そんな中、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)はピットへ戻らずにそのまま走行を開始。また、マーク・ウェバー(レッドブル)はコースインしておらず、メカニックが大掛かりな作業を行っている。

ロズベルグに続いて、チームメートのミハエル・シューマッハなども走行を開始。昨日はクラッシュで走行を終えていた小林可夢偉(ザウバー)もコースインしている。ロズベルグは、前日にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が記録したトップタイムを上回る1分15秒034を記録してトップに。セッション序盤は、各車が続々とタイムを更新して、2番手以降の順位が目まぐるしく入れ替わっていた。

開始25分、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がこの週末初めてとなる1分14秒台のタイムを記録してトップタイムを更新。しかし、その直後にロズベルグがバトンのタイムを約コンマ8秒更新してトップに返り咲く。だが、ロズベルグのすぐ後ろを走っていたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がロズベルグのタイムを更新。これでベッテルがトップに立った。

その後、開始約30分でロズベルグがソフト側のタイヤでコースイン。ロズベルグは1分13秒台のタイムを記録してトップに浮上した。この段階でのトップはロズベルグ、2番手ベッテル、3番手アロンソ。ウェバーはまだ一度もコースインしていない。ウェバーのクルマでは、大がかりな作業が続けられている。

残り約15分からフェラーリ勢がソフト側のタイヤでコースイン。アロンソはロズベルグとまったく同じタイムを記録して2番手に。その後、アロンソは自身のタイムをさらに更新してトップに立った。また、チームメートのフェリペ・マッサもタイムを更新して3番手に浮上している。

残り数分となったところでベッテルがトップタイムを更新。ベッテルは次の周の第1セクターでもベストタイムを更新したものの、ラップタイムを記録することなくピットへ。その一方、ターン4出口ではペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)がクラッシュ。大破したクルマがコース上に止まっている。

デ・ラ・ロサは、ターン4でバランスを崩し、まずはリアを壁に当ててクラッシュした。リア部分を中心にクルマの損傷は比較的大きいと思われる。しかし、デ・ラ・ロサに大きなケガはないようで、デ・ラ・ロサは自力で歩くことができている。

結局、これで赤旗が出され、ベッテルがトップのままセッションは終了。小林可夢偉(ザウバー)は15番手となった。また、ウェバーは一度もコースインすることがなかった。

【結果】カナダGPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

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