ペドロ・デ・ラ・ロサ、2戦連続の代役出場に向けスタンバイ

2011年06月20日(月)

26日(日)に決勝が行われるヨーロッパGPに向けて、セルジオ・ペレス(ザウバー)がレースに出場できなくなった場合に備え、再びペドロ・デ・ラ・ロサが準備を整えているとザウバーが認めた。

ペレスは、5月28日(土)に行われたモナコGP予選で激しくクラッシュし、病院へ運ばれていた。脳震とうや打撲はあったものの、ペレスに大きなケガはなく、モナコの病院を退院後にもチーム本拠地のあるスイスの病院で検査を受けたほか、カナダGPの直前には統括団体FIA(国際自動車連盟)の医師から、カナダGP出場の許可を得ていた。

しかし、10日(金)にカナダGPが開幕してフリー走行1回目が行われると、走行を終えたペレスが吐き気などの体調不良を訴えたため、ザウバーは急きょペレスの欠場を決断。このペレスの代役になったのがデ・ラ・ロサだった。

デ・ラ・ロサは現在、マクラーレンのリザーブドライバーを務めているが、昨年の途中まではザウバーから参戦していた。ザウバーには、エステバン・グティエレスというリザーブドライバーが在籍しているものの、ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーはF1経験の乏しいグティエレスを焦ってF1デビューさせることはしないと語り、デ・ラ・ロサ起用は正しい判断だったとコメントしている。

マネジングディレクターのモニシャ・カルテンボーンも『Tuttosport(トゥットスポルト)』に対し、次のようにデ・ラ・ロサを高く評価した。

「ペドロは非常にいい働きをしました」

「彼はモントリオール(カナダGP開催地)でクルマに飛び乗り、クルマのことをよく知らないまま走りましたが、私たちのため、素晴らしい働きをしていました」

また、今週末にバレンシアの港湾地区で行われるヨーロッパGPについて、カルテンボーンはこう続けている。

「セルジオが走れないという理由は見当たりません」

「ヨーロッパGPまでには、彼も回復するでしょう。だだ、もし彼の回復が間に合わなかった場合、再びペドロを起用することになります。彼の豊富な経験が判断材料です」

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