ルノー、F1残留は条件次第

2011年07月15日(金)

ルノーは、「一定の条件」が整えばF1を続けるという。新しくCOO(最高執行責任者)に就任したカルロス・タバレスが述べたものだ。

チーム首脳がドライバーへ故意にクラッシュすることを指示した「クラッシュゲート」が2009年に発覚後、ルノーは2010年末にチーム株式の大部分を売却。その後、残る株式も売却し、ルノーは実質的にチーム運営から撤退した。現在はレッドブル、ロータス・ルノーGP、チーム・ロータス、そして2012年からウィリアムズへのエンジン供給にとどまっている。

「われわれの資金力に見合った支出レベルに到達した。納得できる判断だった」

「ルノーは無限の財源など持ちあわせていない。この決定によって、わが社は再びレースエンジン開発に注力することができた」とタバレスは『AFP通信』に語る。

『AFP通信』によると、ルノーがチームとしてF1に参戦していた2009年当時は、2億2,000万ユーロ(約246億円)の支出があった。しかし現在は、6,000万ユーロ(約67億円)でF1プログラムを展開できているという。

企業イメージに変化は出たのだろうか。タバレスはこう答える。「われわれが失ったものはないと考える」

将来に向けては、「ゼロ・エミッション車両(環境を汚染するガスなどを排出しない車)を主導するのがルノーの戦略」だとタバレスは話し、こう続けた。

「コスト面、イメージ、スポーツの公平性といった条件が合致する限り、われわれは長くF1にかかわってゆく」

「以上の条件が満たされるなら、何もF1から撤退する理由はない。われわれはおよそ30年にわたって(F1への)情熱を示してきた。今もそれは変わらない」

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