2011年、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)を破るのは、35年前にジェームス・ハントが選手権で優勝して以来、最大の逆転劇が必要となるだろう。
フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、この任務を遂行する候補として、ベッテルのチームメートであるマーク・ウェバー、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、そしてマクラーレンのドライバー2人の名を挙げ、達成すれば1976年にハントが成し遂げたことよりも素晴らしい逆転劇だと評した。
1976年には、ニキ・ラウダがニュルブルクリンク(ドイツGP)で致命的なクラッシュを喫し、治療のためにレースを離れたのち、最終戦の日本GPにおいて、1ポイント差でハントにタイトルを奪われた。ラウダは、大雨に見舞われた富士スピードウェイでの日本GPを、危険として自主的にリタイアしていたのだ。
ほとんど前例のないほど圧倒的な強さを見せている今シーズンを楽しんでいるかたずねられると、ベッテルは『DPA通信』に、「いや、タイトルを獲得してからじゃないと成功は楽しめない」と語り、次のように加えた。
「最終戦のブラジルでもう1度きいてよ」