ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)がもうF1を楽しめないのであれば、そのシートを誰かに明け渡すべきだ。
これは、イタリア出身ですっかりベテランとなったトゥルーリと同年代のデビッド・クルサードの意見だ。クルサードはすでに現役を退き、レッドブルの相談役とイギリスTV局のコメンテーターとしてグランプリに姿を見せている。
チーム・ロータスのチーム代表であるトニー・フェルナンデスは今週、トゥルーリが今週末のドイツGPを欠場し、カルン・チャンドックにシートを譲ることを「快く了承してくれた」と明かしている。
トゥルーリは開幕当初から、チーム・ロータスのパワーステアリングに不満を抱えており、新しいシステムが投入されるのは31日に決勝が行われるハンガリーGPの予定。つまり、トゥルーリは2012年の契約を確実なものにするためなら、ハンガリーGPまで喜んで待つと言っているのだが、これに対してクルサードは、トゥルーリが今もこのスポーツを心から楽しんでいるのかと疑問を投げかける。
「もし、ヤルノがもはやF1を楽しんでいないのであれば、F1を楽しめる誰かに道を譲った方がいい」
「ヤルノがやる気に満ちているとしても、来季の彼の成績が今季よりも劇的に伸びるとは思えない」とクルサードは『Telegraph(テレグラフ)』紙上のコラムにつづっている。