ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が行った分析によれば、レッドブルは現時点でドライバーとコンストラクターの両方でチャンピオンシップを支配しているばかりでなく、2台のクルマがこれまでの最大周回数である1362ラップを完走している唯一のチームであるとしている。
「何年ものあいだエイドリアン・ニューイ(現レッドブル最高技術責任者)の作るクルマは常に速いが、信頼性については不安が残ると言われていた。しかし、それも過去の話だ」と分析には書かれている。
この事について、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーの次のようなコメントも掲載されている。
「われわれはエイドリアンの過激なクルマにどう対応すればいいかということをうまく理解できるようになった」
もし、レッドブルがこのまま11月に行われる最終戦のブラジルGPまでこの完璧な信頼性を維持することができれば、それはF1史上初めてのことになる。
驚くことに、トータル周回数の96パーセントを走行し、信頼性2位の座についているのはマクラーレンと技術提携を組み、メルセデス・エンジンを用いているフォース・インディアだ。
3位にはフェラーリがつけている。フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサの2人のドライバーの合計周回数はトップのレッドブルに対して89ラップ不足しているが、マクラーレンには僅差で上回っている。
マクラーレンと同点の92.6パーセントの信頼度を見せたのがトロ・ロッソだった。以下、ロータス・ルノーGP、ザウバー、メルセデスとヴァージンという順になっている。
ウィリアムズは10位に沈んでいる。その信頼度はここまでわずか84.2パーセントで、首位のレッドブルに対しては、合計で215ラップも少ない結果となった。ウィリアムズの2人のドライバー、ルーベンス・バリチェロとパストール・マルドナードは合わせて7レースで完走できずに終わっている。そして、HRTとチーム・ロータスが最後尾という結果だった。