F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッドは、最終戦の舞台となるブラジルのインテルラゴス・サーキットの安全性に満足していると述べた。
サンパウロにあるインテルラゴス・サーキットでは、周回の終盤にあるカフェコーナーと呼ばれる高速コーナーにおいて、今年4月にストックカーレースで2件の死亡事故が発生しており、これを受けて主催者側はグランドスタンドの撤去も含めた明確な改修を行うと誓約している。
しかし、その改修作業は11月に実施される今シーズンのF1最終戦後に完了する予定であり、さらに最近明らかになったことによれば、その後のストックカーレースの際にそのコーナーに臨時的に設けられたシケインはF1レースでは設けられないという。
トッドはこれについて『Agencia Estado(アジェンシア・エスタド)』に次のようにコメントしている。
「インテルラゴスで他のカテゴリーのレースで事故があったのは知っている」
「われわれはサーキットではなく、(事故を起こした)車両についての詳細な問い合わせを行った。そのような事故が繰り返されることのないようあらゆる対策が講じられるので安心してもらっていい」
さらにトッドは、概してF1における安全性のレベルは“優れている”と主張し、次のように述べている。
「ここ17年にわたってF1では死亡事故は起きていない。われわれはF1が危険なスポーツであることを知っているが、FIAは事故などの問題を回避したり、危険を減らすための継続的な活動を行っている」