ニック・ハイドフェルドに代わって、ロータス・ルノーGPからスパ・フランコルシャンでのベルギーGPに出場することが決まったブルーノ・セナが、レースに向けた意気込みを語った。
Q:今回のニュースを聞いていかがでしたか?
ブルーノ・セナ:とてもうれしかったよ。当然だけどね。それと同時に、またレースドライバーとしてクルマに乗り込むことに対しては、緊張してもいる。こんなレベルのチームで走るなんて、めったに得られるチャンスじゃないからね。
セナ:2月にはヘレスで、空力のテストをするチャンスもあったし、ブダペスト(ハンガリーGP)では金曜のフリー走行でも走ることができた。今回与えられたチャンスに対して、全身全霊で臨むし、いいクルマでレースすることが楽しみだよ。ベルギーGPでチームにいい結果をもたらせると確信している。
Q:黄色いヘルメットに黒く速いクルマ、多くの人の心に残っている組み合わせですね?
セナ:そうだね、アイルトン(ブルーノのおじ、伝説的F1ドライバー)のころからのファンは、もちろん覚えているだろうね。僕としても、とても特別なことだよ。スパで、ブラックとゴールドのクルマに、イエローとグリーン、ブルーが入ったヘルメットで乗り込む。最高な組み合わせだね! これをすべて組み合わせると、本当にすごいものになるし、とてもいい組み合わせだよ。
Q:スパ・フランコルシャンが大好きであることは、あなた自身も認めていますね。スタートとしては、最高な舞台ではないですか?
セナ:確かに、スパは僕が最も気に入っているサーキットで、R31(2011年型車)でレースし始めるには最高な場所だね。長いコースで、いろいろな挑戦が待ち受けているし、ドライバーも全力を尽くさないといけない。ドライバーのスキルが限界まで試されるから、ここでいいパフォーマンスを発揮できることを願っている。
Q:セナという歴史ある名前については、どう考えていますか?
セナ:初めのころから、それについては慣れているよ。セナという名前のおかげで、僕にはとても大きなプライドがある。アイルトンの親類であることを、心から誇りに思っているんだ。この名字であることや、彼のことを考えると僕の心にも去来するものがあるし、彼のキャリアは、僕にとってもいい思い出になっている。
セナ:プレッシャーはあるし、求められるものも大きい。常に比較されるしね。でも、それと同時に、ずっとそんな感じだったから、そういったことにうまく対処する方法を学習したし、それによってよりドライバーとして成熟できたんだ。この名前があることで、僕にとってはチャンスにもなったし、学ぶことも多かった。でも、とても重要なものだったし、刺激にもなった。
セナ:この道を歩み始めてから、僕は僕であることが重要だったんだ。アイルトンになることを目指したり、彼と自分を比較したりしないためにもね。きちんと自分というものを確立できれば、ドライバーとして成功できると思う。
Q:サードドライバーであっても、あなたはファンからの応援がとても多かったですね。レースへ出場することで、さらに大きな応援を得られると思いますか?
セナ:こんなに大きな応援をしてくれ、僕を信じてくれたことについて、ファンには感謝しないとね。僕がレースを走れていない間も、こんなにも大きな応援をしてくれたファンは素晴らしいよ。そのことについては、本当に感謝している。彼らが正しかったことを証明するチャンスを得たから、スパをきっかけに、ロータス・ルノーGPとの長く実り多いキャリアを築いていけるよう願っている。