ペドロ・デ・ラ・ロサ「今年のチャンピオンは決まったようなもの」

2011年09月03日(土)

先日のベルギーGPで見事優勝を果たしたことで、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)のタイトル獲得を確実視する声がメディア各紙やライバルのドライバーから出始めている。

その一方で、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、どんなにポイント差が大きく開いていても、諦めるのは良いことではないと、自身の考えを主張してきたが、マクラーレンのリザーブドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサはかなり冷静に現実を見ているようだ。

デ・ラ・ロサは、『formulasantander.com』の自身のコラムで、今年のことよりも来年の戦略を考え始めることを提案している。

「ベルギーGPの結果も、誰がチャンピオンになるかということも、ポイントの計算も、もうこれ以上考えないほうがいいかもしれない。今年のチャンピオンは事実上決まったようなものだ。むしろ2012年いかにしてレッドブルの独走を阻むことができるかを考えたほうがいい」

元マクラーレンのドライバーで現在イギリスのテレビでF1コメンテーターを務め、レッドブルのアドバイザーでもあるデビッド・クルサードもまた、もうベッテルに追いつくには遅すぎると考えている。

「フェラーリもマクラーレンもレッドブルに十分追いつける状態ではあったんだ。例えば、マクラーレンのマシンはベルギーGPではおそらく最速だった。それにもかかわらずベッテルに手が届かなかったんだ。それは、やるべきことができなかったということだ。セブ(ベッテル)のF1連覇はほぼ確定だよ」

また、元F1ドライバー、ゲルハルト・ベルガーもレッドブルは今季のタイトル獲得を楽観視してよいとみている。ベルガーは、オーストリアのテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』に対し、次のように語った。

「論理的にまだ負ける可能性もあるうちは、早まってお祝いムードになるのはスポーツの世界では縁起が悪い。だが、なにか予想外の問題が起こらないかぎり今年のチャンピオンはベッテルだと思う」

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