今季F1デビューを果たしたジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)にとって、チームメートのティモ・グロックはとても重要な存在であるようだ。
グロックは、わずか4年間というフォーミュラカーの経験を経て2004年にF1デビュー。しかし、2005年から2007年はレースシートを獲得できず、F1の下位カテゴリーやチャンプカーに参戦、2008年にトヨタからF1復帰し、チームがF1撤退を発表した2009年まで在籍した。
現在29歳のグロックは、2010年から現在のヴァージンで走り、先日には2014年までの契約更新も発表された。
25歳のルーキー、ダンブロジオにとってはグロックの存在はとても大きい。「グロックはチームにとって、もちろん僕にとっても頼りがいのある存在だ」とダンブロジオはフランスの雑誌『Auto Hebdo(オート・エブド)』に語っている。
2010年にヴァージンのリザーブドライバーだったダンブロジオは、今年ルーカス・ディ・グラッシの代わりにドライバーシートを獲得し、来季も残留するのではといわれている。
レースの機会を与えてくれたチームに対し、ダンブロジオは次のように話した。「このチームが大好きだし、チームも僕に満足してくれていると思う。現在2012年のことについて話し合っているけれど、来年も残れればとてもうれしいよ」
ヴァージンは、同じく2010年に設立されたチーム・ロータスやHRTと共に今シーズンはまだポイントを獲得していない。