ヴァージンのティモ・グロックは自分自身について、F1におけるライバルである同じドイツ人ドライバーのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)と同じくらいに良いドライバーであると主張するとともに、それを証明するチャンスができたと述べている。
グロックは今週末、ドイツのデュッセルドルフで開催されるイベント『レース・オブ・チャンピオンズ』に他の有名ドライバーたちとともに参加をすることになっており、そこでは彼らが全く同じクルマで対決するのが見られることになる。
このイベントに先立ち、『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』紙に、F1で2年連続のチャンピオンとなったベッテルを打ち負かす決意はあるか、と問われたグロックは笑いながら次のように答えている。
「とてもね。僕は自分自身がセブ(セバスチャン・ベッテルの愛称)と同じくらいいいドライバーだとわかっているんだ。もし僕らが同じレッドブルのクルマに乗っていたとしたら、その日の体調の違いによって差が生じるくらいだよ」
「だから、今回どれだけの違いが出るか、とても興味を持っているんだ」
グロックがこの2シーズンの間にフラストレーションをため込んでいたとしても無理はない。2008年、09年に在籍したトヨタ時代には表彰台争いをしていたものの、ヴァージンに移籍してからはグリッド最後尾の常連とならざるを得なかったからだ。
「ああ、それはとっても変な感じだよ」と続けるグロック。
「最近、かつてのトヨタのメカニックと会ったんだけど、彼に尋ねられたんだ。以前は表彰台を目標にしていたのに、今や20番手を目指して戦っているけど、どうやってやる気を保つことができるんだってね」
「その答えは簡単さ。僕はクルマに乗ればいつだってやる気を感じるんだよ。たとえブービー賞狙いだったとしても、僕は最後の1メートルまで戦い続けるだけさ」
ヴァージンは来季からマルシャと名前を変えるが、グロックは2012年以降もこのチームにとどまることが決定している。