ブルーノ・セナ「シンガポールはドライバーの腕が試されるサーキット」

2011年09月23日(金)

ロータス・ルノーGPのブルーノ・セナが、シンガポールGPに向けた意気込みを語った。

Q:ロータス・ルノーGPのレースドライバーとしての初参戦や、初めてのポイント獲得など記憶に残ることがいくつもできましたね。次はどんなことでしょうか?

ブルーノ・セナ:断言するのはむずかしいな。僕らはとても良い感じで日々向上してると思うし、クルマとチームにもどんどん慣れてきた。もちろんこれから学ばなければいけないことはいくつもあるんだ。例えばR31(ロータス・ルノーGPの2011年マシン)に関する技術的な知識はまだ足りないし、ドライビングスキルもさび付いていたから取り戻さないとね。まだ100%ではないんだ。

セナ:毎週できる限りのことを吸収しようとしている。チームとしてはポイントをさらに獲得して、予選10番手以内を定位置にしたい。予選第3ラウンドの常連になりたいよ。マシンが完ぺきにわかるようになったときには、そうなっているといいね。

Q:ロータス・ルノーGPのレースドライバーになったという実感はわいてきましたか?

セナ:確実に実感はわいてきたよ。2度目のレースだったということもあって、モンツァ(前戦イタリアGP)では本当に楽しかった。いままでR31で走ったことはあっても、それでレースに出たことはなかったから、僕だけこれから未体験のことを始める感じだったんだ。

セナ:僕が参戦できたとき、すでにほかのドライバーたちは自分が乗るマシンの速度についていけていたし、何ができるかもわかっていた。それに比べて、今シーズン、モンツァまでの僕の出場経験はベルギーGPの1回だけ。しかもとても厳しかった。でも良い経験になったと思う。経験を重ねることが大事なんだ。

セナ:だからモンツァは楽しめたし、(多重クラッシュの起きた)1コーナーで味わった難しさをふまえてみると、今後に望みが持てる結果だった。マシンの性能の良さとチームの戦略の正確さを証明できたよ。この2点はとても大事だ。

Q:いま最も難しいと感じていることは何ですか?

セナ:タイヤに慣れるのに少し手こずっているかな。みんな今シーズン初めの頃はタイヤの話で持ちきりだったんだ。ただ、これもレース回数を重ねていくうちに慣れていくものだからね。ピレリタイヤの性能を最大限引き出すのは簡単ではないよ。でも、高い性能を持っているのは明白だから、これから数回のレースでうまく使いこなせるようになりたい。

Q:次はシンガポールGPですね。ナイトレースですが、何かいつもとは別の攻め方を考えているのですか?

セナ:シンガポールは僕の実力が試される機会になると思う。ごく最近に加えられたグランプリだし、僕にとっても目新しい感じなんだ。マシンの力を引き出すのも簡単ではなさそうに見える。だけど何が起こるのかとても楽しみだ。なんとかしてチームにポイントをプレゼントしたい。

セナ:モンツァのようにシンガポールも攻めると思うよ。できる限りの周回をフリー走行で走り、その結果をフルに活用して予選で第3ラウンドまで残りたい。シンガポールはなかなか難しそうだ。ミスをしないように細心の注意をはらわなければいけないコーナーがいくつもある。ドライバーの腕が試されるサーキットなんだ。

セナ:マシンの調整も同様に簡単にはいかないよ。しかも湿度と気温が高い中での気が張るコーナーの連続は体力的にもつらい。だからマレーシアGPのようにシンガポールも少し早めに現地に行って気候に慣れなければいけないね。でもタイムスケジュールの関係で、体内時計はヨーロッパの夏時間のままさ! さらに夜の走行はライトアップされていて明るいところと影になっているところと両方あるということも違う。あらゆる面でいつもと全く違うから本当に楽しみだよ。

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