ロータス・ルノーGPのビタリー・ペトロフが、シンガポールGPに向けた意気込みを語った。
Q:イタリアGPでは残念でしたね。(1周目に発生した多重クラッシュに巻き込まれてリタイアに終わっている)どのような感想ですか?
ビタリー・ペトロフ:週末を通してチームは良くなっていたんだ。マシン調整の出来や7番手(ペトロフ)と10番手(チームメートのブルーノ・セナ)という予選での好成績のおかげで、チーム全体の士気も高かったんだよ。そのあとであんなことになるなんて本当に運が悪かった。でもこれもスポーツだからね。
ペトロフ:ビタントニオ(リウッツィ/HRT、多重クラッシュの原因を作ったとしてシンガポールGPは5グリッド降格)も自分がどこで誤った判断をしたのか分かっているだろうし、そこから学ぶと思うよ。チーム内の雰囲気も変わらず良い状態だ。
Q:次戦はシンガポールですね。特別なレースですか?
ペトロフ:シンガポールは他とは少し違うね。昼間に寝て夜のレース開催だから。そのスケジュールに合わせて夜行性ドライバーになるわけさ。それから気候のこともあるし、いつもよりも外に出るべきだ。だから僕は月曜日から現地に滞在しシンガポール特有のコンディションに慣れようとしているんだ。
Q:市街地サーキットは好きですか?
ペトロフ:とても気に入っているよ。僕は高い集中力を必要とする、ミスの許されないサーキットが好きなんだ。それはもちろん簡単なサーキットではないことを意味する。それにトラクション(コーナーからの加速力)が重要だ。これは僕たちがこれまでも悩まされてきたことでもあるんだけどね。
ペトロフ:でも予選に向けて改善できる自信はあるよ。シンガポールのサーキットは23の難しいコーナーがあるけれど、再びこのサーキットに戻ることが楽しみで、去年以上の走りをしたいと思う。
Q:マシンの調整では、どのような点が重要になりますか?
ペトロフ:まずトラクション改善に取り組まなければいけない。サーキットはでこぼこしていて、クルマが跳ねてしまうことも多いんだ。そうするとタイヤがロックしてしまう。今年はそんな状態にならないように気をつけるよ。
Q:シンガポールの湿度や気温に対して何か特別に準備していることはありますか?
ペトロフ:このレースに充分に備えをするというのは、難しいと思う。マレーシアと同様のコンディションになるだろうし、(本拠地のある)イギリスでは湿度と気温のシミュレーションはできないからね。むしろ昼間に寝て夜にレースというスケジュールは良いアイデアだよ。しかもこのほうがいつもより長く眠れるんじゃないかな!
ペトロフ:一番良い方法は早めにシンガポールに来て気候に慣れることだ。誰にとってもこの状況は変わらないから、レースに対しての不安はまったくないよ。