F1の最高権威者バーニー・エクレストンとF1チームの間に、またもやいさかいが起きそうだ。
スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』によると、F1チームによって組織されているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)が、2012年のF1日程を全20戦としたエクレストンは「コンコルド協定」に違反したと主張している。
コンコルド協定とは、F1の商業的な権利などを規定した協定だが、FOTAの副代表であるエリック・ブーリエ(ロータス・ルノーGP/チーム代表)もシンガポールGP開催中に、今後FOTAとエクレストンが対立する可能性を認めた。
『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』は、年間スケジュールが上限とされている17戦を超える場合、再交渉を行う権利がチーム側にあるというFOTAの見解を伝えている。
また、コンコルド協定では、移動にかかるコスト負担に関する懸念から、ヨーロッパ以外でのレース開催回数についても規定があるとされている。
これらの点をふまえ、ブーリエは次のようにコメントした。
「いくつかの案を提示するとともに、開催スケジュールについては再検討の要望をだそうと考えている」
一方、エクレストンは強気の姿勢を保っている。
「チームがスケジュールを遂行しなくても私がする。提案の余地なんてない。決定を下すのは私だ。納得がいかないのならば警察にでも行けばいい。レース開催が多すぎることよりも、レースが全くないほうが問題だろう?」