マクラーレンのドライバーが日本GP予選の行われる8日(土)に着用しているレーシングスーツには、不死鳥が描かれている。これをデザインしたのは日本人ファンであり、震災からの復興という願いが込められていることが明らかになった。
マクラーレンは今年、ヒューゴ・ボスとのパートナーシップ30周年を記念し、各グランプリの土曜にドライバーが着用するレーシングスーツのデザインをファンから募集。日本GPでは、不死鳥が描かれたレーシングスーツをジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンが着用している。
これをデザインしたのは、神戸出身のクボ・トモミさんという女性。クボさんは、阪神淡路大震災での被災経験があるとのことで、デザインに込められた想いを次のように語っている。
「モチーフに再生、復興の意味を込めて、不死鳥を使いました。これは再生、復活がテーマです。不死鳥は灰から復活して飛び出すので、日本だけではなく世界の人々にとって再生のシンボルです」
「いま日本は大きな震災に見舞われ、とても大変な時期です。私は神戸で産まれて、同じように震災を経験しました。1995年に起きた大きな地震によって、街のすべてが崩壊しました。しかし、神戸は今、美しい街に戻っています」
「今回の震災は、より深刻なものです。しかし、自分たちが復興できると日本人は心から信じています。皆さん、頑張りましょう! 私たち日本人は、世界からの支援に感謝しています」