ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は2007年のデビューイヤーに当時チームメートだったフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)を打ち破ったが、今のチームメートであるジェンソン・バトンを見くびっていたのではないか。こう考えているのは、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュだ。
ウィットマーシュはF1公式ウェブサイトに対し、2011年のハミルトンはこれまでになく厳しいシーズンを強いられていると認めている。
「ルイスは自分はもっとできると考えていたし、世間もルイスにもっと多くのものを期待していた。ルイスの人生には今、多くことが起こっているね」
このインタビューの中でウィットマーシュはハミルトンと同郷のチームメートであるバトンについても触れている。バトンは2009年にドライバーズ選手権を初制覇しチャンピオンとなり、翌年の2010年シーズンからマクラーレンへ移籍したが、その際ハミルトンの“ライオンの巣”に飛び込むようなものだと言われていた。しかし今年、バトンはF1屈指の評価を受けるハミルトンをしのぐ活躍を見せている。
ウィットマーシュはバトンを次のように評価し、その“卓越した立ち居振る舞い”に触れている。「ジェンソンは…過小評価されがちな人物だね」
「バトンをよく知らないうちは、不安に思うかもしれない。けれど、今、私は彼をよく知っていると言わざるを得ない」
ウィットマーシュは、ハミルトンも当初はバトンを見くびっていたと語る。
「おそらく…多分、そうだっただろう。正直に言えばね」
「ルイスはそのキャリアの中で、チームメート全員を打ち破ってきた。なんと言っても、デビューしたばかりの新人時代にワールド・チャンピオン2冠のアロンソを、事実上、打ち破ったんだよ」