ルーベンス・バリチェロ、F1残留のためスポンサー探しに奔走

2011年11月21日(月)

今年がF1デビュー19年目、F1の通算参戦記録を更新中のルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)は、来年にも記録を伸ばすため、精力的にスポンサー探しをしていることを明らかにした。

39歳になったベテランドライバーのバリチェロだが、母国レースとなる今週末のブラジルGPを最後に、ウィリアムズはバリチェロをほかのドライバーと交代させることを検討している。そしてその有力な候補者とみられているのが、豊富なスポンサー資金を手にした2007年のF1王者キミ・ライコネン、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズのテストドライバー)、そしてギド・ヴァン・デル・ガルデの4人だ。

そのような状況の下、バリチェロは『O Estado de S.Paulo(オ・エスタド・ジ・サンパウロ)』紙に対し、326戦目となる今季の最終戦ブラジルGPを前に、ほかのドライバーたちが持ち込むスポンサー資金と戦うため、懸命に動き回っていたと次のように語っている。

「この2カ月間というもの、1990年に海外でレースをするためにスポンサー探しをしていたときよりも多くの企業を訪問して回ったよ。僕がF1を続けたいという願いはそれほどに強いんだ」

「(スポンサー候補に対して)ユニークな提案をしている。ただ単にブランド名を出すだけじゃなくて、カスタマイズされたものになる。イギリス人が言う“テーラーメイド”みたいなものだよ」

バリチェロは、チーム代表のフランク・ウィリアムズやチーム会長のアダム・パーといったウィリアムズの首脳陣が、より多くのスポンサー資金を持ち込めるほかのドライバーと契約をしようとしていると認めつつ、次のように続けた。

「しかし、彼らもスピードと経験においては僕が頼りになることは分かっているよ」

さらに、バリチェロはこうした先行き不安な状態に置かれるのは今回が初めてではなく、2009年には資金不足にあえいでいたブラウンGP(現メルセデスGP)のシートを失う恐れがあったことも明らかにした。

「ロス・ブラウン(チーム代表)が、シーズンを戦いきるための資金が必要だと言っていたんだ。だから、もし第4戦が終了した時点で誰かがスポンサーを持ち込んできたら、そのときはあきらめるしかなかっただろうね」

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