F1チームによって組織され、ルールや商業的事項について協議する機関であるFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)が存続の危機を迎えているようだ。
HRTはすでにメンバーから外れていたものの、先週になってF1で最も大きい予算を持つとされるフェラーリとレッドブルがFOTAからの脱退を表明。そして今週になってザウバーも脱退を表明しており、さらにレッドブルの兄弟チームであるトロ・ロッソもこれに続くのではないかとみられている。そうなればFOTAの構成メンバーはF1に参戦する12チーム中7チームだけとなってしまう。
ドイツの『Sport1(シュポルト1)』が伝えたところによれば、スイスに拠点を構えるザウバーがFOTA会長であるマーティン・ウィットマーシュ(マクラーレン/チーム代表)に脱退届を提出したことを正式に表明したという。その記事はザウバーの公式声明から次のように引用している。
「その理由については同協議会のメンバーであるチームには伝えられている。しかし公表されることはないだろう」
一方で、「トロ・ロッソはまだ脱退についての声明を出してはいないものの、確実に(脱退を)実行に移すだろう」とフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙が伝えている。
その記事によれば、トロ・ロッソはレッドブル、フェラーリ、ザウバー、そしてHRTと同様、6日(火)にロンドンで行われたFOTAの緊急会議に出席しなかったという。
今回脱退したザウバー、そして脱退が見込まれているトロ・ロッソはいずれも、先に脱退を表明したフェラーリのエンジンを使用しているという共通点がある。