メルセデスGPは、来週行うシーズン前の最終テストで徹底的にパフォーマンスを追い求める。そう『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に語るのはチーム代表のロス・ブラウンだ。
新車W02をどう評価するかきかれたブラウンは、次のように語った。「まあまあだと言っておこう。悪いクルマにはならないよ。もちろん、他車の実力は知らないけれどね」
ブラウンによると、これまで3回の冬季テストでメルセデスGPは「パッケージを機能させること」に集中。先日のバルセロナで行ったテストでは、「あらゆる問題の解決」まで待ったなしの状態だった。
「(来週の)バルセロナ最終テストでは、ラップタイムに注目する」と、ブラウン。
2011年シーズン開幕前、最大の疑問は、今年もレースドライバーとして残留したミハエル・シューマッハが、果たしてメルセデスGPの新車とピレリタイヤで実力を発揮できるかだ。
ブラウンは言う。「まだ比較データが不足している。ただ、私が感じるのは並々ならぬマイケル(シューマッハ)のヤル気だ」
全体を見回すと、どうだろうか。「レッドブルが手ごわい。あとはフェラーリ、ロータス・ルノーGP、それに私たちも好調だ。その他のチームは推して知るべしだね」
「レッドブルの優位がいかほどか、それを推し量るのは難しい。開幕戦で彼らがどれだけ開発の伸びしろを見せるか分からない。われわれはね、きっと見違えるよ」とブラウンは加える。
メルセデスGPが加える変更点のひとつは「排気系の取り扱い」とほのめかすブラウン。「今のところ、似たようなモノにはお目にかかっていない。ここまでわれわれは昨年の排気系統を使用してきた」とするブラウンだが、メルセデスGPの新兵器はロータス・ルノーGPやマクラーレンに搭載されているものほど「極端ではない」という。