セルジオ・ペレス(ザウバー)が、できるだけ早くチームメートである小林可夢偉に勝つことが目標だと語った。
バルセロナで行われているシーズン開幕前最後のテストでは、初日となる8日(火)に走行を担当したペレス。この日の走行終盤に、それまでトップにつけていたマーク・ウェバー(レッドブル)のタイムを1.4秒も更新し、パドックに衝撃を走らせた。
しかし、ペレスはシケインをショートカットしてこのタイムを記録していたようで、ザウバーの技術責任者であるジェームス・キーが、次のように『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ説明している。
「あんなタイムで走るのは不可能だよ。遅いクルマが前にいたので、セルジオはショートカットした」
そのため、このタイムは無効となったが、この日のペレスは4番手につけており、キーはさらにコンマ数秒速く走れたはずだとコメントしている。
テスト2日目となる9日(水)は、可夢偉と走行を交代しているペレスだが、F1デビュー戦となる今年の開幕戦オーストラリアGPでは、10位以内に入ってポイントを獲得することを目指すとしており、次のように加えた。
「できるだけ早い段階で、彼(可夢偉)に勝つことが目標だよ。彼は速いし、僕よりも1年長く経験を積んでいる。レーシングカーを速く走らせるには、どうすればいいか分かっているドライバーなんだ」