2011年のF1開幕戦オーストラリアGPでピレリは、各チームへ追加のタイヤを供給することが明らかになった。
昨年までのブリヂストンに代わり、今季からF1へタイヤを供給することになったピレリ。しかし冬のテストでは、性能低下の激しさが話題になった。また、これまでには寒いヨーロッパでのテストが続き、暖かい天候でテストできていなかったこともあり、シーズン中のタイヤ開発を望む声もあった。だが、F1ではレースの週末に使用できるタイヤの数が制限されていることから、シーズン中のタイヤ開発が進まないことも懸念された。
また、タイヤの摩耗が激しいため、フリー走行での周回数が少なくなってしまうとの意見もあった。これを受けてF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は、必要であれば、金曜のフリー走行で追加のタイヤ使用を認めると発表していた。
そしてピレリは、開幕戦が行われるオーストラリアの天候が、開幕前のテストが行われたスペインとは「異なったものになる可能性が高い」として、金曜のフリー走行で各チームに対し、ハード側のタイヤを1セット追加で供給すると発表した。
オーストラリアGPから第3戦中国GPまでは、ソフトとハードのドライタイヤが持ち込まれる。決勝では、雨用のタイヤを使用しない限り、この2種類両方を使用しなければならない。ソフトはタイヤ側面のロゴが黄色、ハードは銀になる。
オーストラリアGPは、25日(金)に開幕。27日(日)に決勝が行われる。