2011年F1開幕戦オーストラリアGPにおいて、2台そろって入賞圏内でレースを終えながら、レース後の検査で技術違反が発覚し、失格処分を受けたザウバー。その損失は非常に大きいようで、技術責任者の進退問題に発展するのではとの意見も出てきた。
開幕戦でのダブル入賞に喜ぶザウバーを襲った悲劇。リアウイングの一部が、わずか数ミリメートル規則の寸法を満たしていないことが発覚し、レース後になって失格処分を言い渡された。
当初、ザウバー側はこの処分に対して控訴する意志を示したものの、調査の結果、製造時のミスにより規則に違反していたことが事実であると判明。失格処分を受け入れると発表した。
しかし、現在のF1では中団グループが激しい戦いを繰り広げており、多くのチームが1ポイントを争って戦っている状況だ。そのため、7位と8位でレースを終え、10ポイント獲得するはずだったザウバーの損失はばく大なものになると『Blick(ブリック)』は試算する。
そんな中、今回のミスによってザウバーの技術責任者ジェームス・キーが解雇されるのではとの意見も出てきた。キー解雇の可能性について、ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは、疲れ果てた様子で次のように答えた。
「私にどう答えろというのだ?」
「この問題に対処できる精神状態になるには、数日間かかるだろう」