ベッテルとハミルトンのコンビはうまくいかないとレッドブル

2011年04月05日(火)

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)を同じチームに抱えるのは難しい。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが認めた。

レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは最近、「ハミルトンは常にわれわれの中でも話題になっていた」と語り、今年限りで同チームとの契約が切れるマーク・ウェバーの後任として、レッドブルがハミルトン獲得に乗り出す可能性があると認めていた。

しかし、ホーナーは次のように『BBC』へ語り、ハミルトンとベッテルを同じチームに所属させた場合、問題が起こる可能性もあると示唆した。

「ルイスとセバスチャンほどの才能を持った2人が一つ屋根の下に収まるなど、とても想像しにくいことだ。フェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)とルイスの件で分かったように、そういった状況では火花が散りやすい」

ホーナーが語っているのは、アロンソがマクラーレンへ移籍した2007年のこと。この年、ハミルトンがマクラーレンでF1デビューを果たしていたが、ルーキーであるハミルトンがアロンソに引けを取らない活躍を見せると、アロンソはマクラーレンがハミルトンを優遇していると批判した。

この背景には、マクラーレンがハミルトンと幼いころから契約し、F1ドライバーにするため育成してきたという事実もあった。だが、これによって一気にアロンソとマクラーレン首脳陣の関係が悪化し、結局アロンソは複数年契約を1年限りで解除して古巣ルノー(現ロータス・ルノーGP)へ戻っていた。

また、今回のホーナーの発言は、ベッテルの現チームメートであるウェバーには、ベッテルやハミルトンのような「才能」がないと言っているようにも受け取れる。そういった意味で発言したのか質問されると、ホーナーは次のように返した。

「そういった意味はまったくない。彼ら(ベッテルとウェバー)は、それぞれキャリアの異なる段階にいる。彼らはお互いに補完しあう存在だよ」

現在26歳のハミルトンは、2008年に史上最年少でF1チャンピオンに輝き、現在23歳のベッテルが昨年、ハミルトンの史上最年少チャンピオン記録を塗り替えていた。一方のウェバーは現在34歳。ここ数年は毎年のように引退がささやかれている。

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