2011年のF1タイヤサプライヤーであるピレリが、第4戦トルコGPから第6戦モナコGPに持ち込むドライタイヤのコンパウンドを発表した。
現在のF1では、各グランプリへ2種類のドライタイヤが持ち込まれている。決勝では、雨用のタイヤを使用しない限り、この2種類を最低1回ずつ使用しなければならない。ピレリは最も軟らかい方からスーパーソフト、ソフト、ミディアム、ハードという4種類のドライタイヤを用意し、基本的にはスーパーソフトとミディアム、もしくはソフトとハード、どちらかの組み合わせが持ち込まれる。
今年からF1のタイヤサプライヤーになったピレリだが、ピレリのタイヤは昨年までのブリヂストンタイヤに比べ、摩耗が激しいことから、開幕には安全面の問題を指摘する声があった。それもあってか、開幕からの3戦に持ち込まれたのは、硬いほうの組み合わせであるソフトとハードだった。
また、名物の高速コーナーである8コーナーでタイヤに大きな負荷がかかるトルコGPに向け、ピレリは特別タイヤを設計しているとみられていた。実際に、マレーシアGPの際にはピレリが「実験的ハードコンパウンド」と呼ぶ特別タイヤもテストされた。
しかし、ピレリがトルコGPに持ち込むと発表したのは、これまでと同じソフトとハード。第5戦スペインGPにも、同じくソフトとハードが持ち込まれる。その一方、モナコGPは曲がりくねった市街地コースが舞台となるため、スーパーソフトとソフトという変則的な組み合わせのタイヤが持ち込まれることとなった。
スーパーソフトタイヤが実戦で使用されるのは初めてになるため、モナコGPでのスーパーソフトに注目が集まることは間違いなさそうだ。
また、トルコGP以降はソフト側とハード側のタイヤを見分けるための目印も変更される予定になっている。
オプション(ソフト側) | プライム(ハード側) | |
---|---|---|
開幕戦オーストラリアGP | ソフト | ハード |
第2戦マレーシアGP | ソフト | ハード |
第3戦中国GP | ソフト | ハード |
第4戦トルコGP | ソフト | ハード |
第5戦スペインGP | ソフト | ハード |
第6戦モナコGP | スーパーソフト | ソフト |