ピレリが、トルコGPではソフト側タイヤの側面全体に色をつける。
現在のF1には、各グランプリに2種類のドライタイヤが持ち込まれており、決勝では雨用タイヤを使用しない限り、2種類両方のドライタイヤを使用しなければならない。そして、決勝中にどのタイミングでどちらのタイヤを装着するのかという点が、戦略面で重要な要素になるため、タイヤを供給するピレリはソフト側とハード側のタイヤを一目で見分けられるよう求められていた。
そこでピレリは、タイヤ側面に入っているロゴの色をタイヤの種類によって分けるという方法を採用。しかし、これはソフト側とハード側を見分けにくいと不評だった。そのためピレリは、ソフト側のタイヤ側面にラインを追加したものの、この方法でも状況は改善しなかった。そして、トルコGPからは、より見分けやすいよう変更されることとなった。
しかし、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、トルコGPで採用される新しい識別法によって、容易にソフト側とハード側を見分けられるとと自信を持っており、次のようにコメントした。
「タイヤの側面全体に色をつける予定だ。これにより、色をつける部分が大幅に増え、タイヤが回転した際には黒い部分が見えなくなるだろう」