2011年F1第4戦トルコGPが5月6日(金)、イスタンブール・パーク・サーキット(1周/5.338km)で開幕し、現地時間10時(日本時間16時)から90分間、フリー走行1回目が行われ、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップになった。
セッション開始時の天候は雨、気温10℃、路面温度12℃。セッションが始まると、各車が雨用のタイヤを装着してコースインした。しかし、コースに出た直後、ナレイン・カーティケヤン(ヒスパニア・レーシング)がコース脇にクルマを止めてしまった。
小林可夢偉(ザウバー)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、セッション開始直後にコースインしなかったものの、開始約20分で可夢偉とハミルトンもシステムチェックなどを行うインストレーションチェックを終え、全車が一度はコースへ出たことになる。
セッション開始から30分が経過した段階で、タイムを計測したのはセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)、ジェローム・ダンブロシオ(ヴァージン)、ティモ・グロック(ヴァージン)のみ。多くのドライバーがガレージにとどまったままとなっている。
開始約45分、セッションの半分が経過したが、この段階でのトップはニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、2番手フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3番手ブエミ。しかし、まだ半数以上のドライバーがタイム計測を行っていない。また、コース上には水たまりができている場所もあり、非常に滑りやすい状態になっている。
バックストレートの途中にある11コーナー付近は特に滑りやすくなっており、グロックがスピンしたほか、バランスを崩すドライバーが多い。ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)もここでスピンし、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)もコースオフしていた。
残り約30分、ベッテルがターン8出口の縁石でバランスを崩してスピン。そのままコースを横切って激しくガードレールに激突し、クルマを大破させてしまった。コース上にも破片が散乱し、セッションは赤旗中断に。しかし、ベッテルに大きなケガはないようで、自力でクルマを降りている。
赤旗が出た段階で、トップはアロンソ、2番手ロズベルグ、3番手ニック・ハイドフェルド(ロータス・ルノーGP)。その後、残り約18分となったところでセッションは再開された。
セッションが再開されると、シューマッハがタイムを更新して3番手に浮上。そして、ここまでインストレーションチェックを行ったのみだったマクラーレンの2台が、セッション終了直前になってコースへ向かう。しかし、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はコースインできたものの、チームメートのルイス・ハミルトンはピットレーンを出る前にセッションが終わってしまい、コースインすることができなかった。
結局、アロンソがトップのままセッションは終了。ハミルトンのみがタイム計測を行わなかった。