19日(日)に行われたインディ第7戦で、KVレーシング・テクノロジーの佐藤琢磨は、8位になった。なお、6月15日(水)には琢磨の父、和利氏が亡くなっており、父の日に行われたこの日のレースは、天国の父にささげるレースとなった。以下、ホンダのプレスリリースより。
佐藤琢磨(KV Racing Technology-Lotus)は、レース序盤で予選順位と同じ5番手を走っていたものの、タイヤの消耗が激しかったことが影響し、順位を落としてしまいました。その上、1回目のピットストップでスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)と接触するアクシデントのためにタイムをロスし、さらにペナルティーも科せられたため、1周の周回遅れまで後退しました。
しかし、フルコースコーションが2回続けて出され、そのうちの1回目でピットストップを行わない作戦を遂行したことで、佐藤はトップと同一周回へと戻ることに成功しました。マシンのハンドリングはレースを通じて万全ではなかったものの、リードラップに戻ってからの激しいバトルを戦い抜いたことにより、最後はカストロネベスのアタックをしのぎきって8位まで順位をばん回してのゴールを迎えました。
佐藤琢磨
「厳しく、長いレースでした。スタート直後はいいペースで走れていたのですが、だんだんマシンのバランスが崩れていき、速いペースを保つことができませんでした。非常に混雑していたピットストップでは自分のピットに入るところで他のマシンと接触してしまい、レース再開後にピットをドライブスルーするペナルティーを科せられてしまいました」
「そのせいで1周の周回遅れとなりましたが、フルコースコーションが2回続けて出されたことを上手に利用してリードラップへの復活を果たしました。そして、トップ10までポジションをばん回することもできました。チームのクルーたちに感謝します。彼らの仕事がすばらしかったからこそ、初めてのミルウォーキーのレースで多くのよい経験を積むことができました」
イディカー第7戦ミルウォーキー、ハイライト動画