何が起きるか分からない2011年F1グランプリ。ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)は、よりによって今週末のドイツGPで下位のグリッドにつきたがっているという。
アルグエルスアリは開幕から5戦は常に予選Q2セッションに進出してきた。ときには予選Q3セッションまで食い込むものの、入賞できずポイントを逃した。
しかし続く第6戦カナダGP、第7戦ヨーロッパGP、そして第9戦イギリスGPの3戦では予選Q1セッションで脱落したが、いずれのレースでも入賞圏内の10位以内でチェッカーを受けた。
「別にQ2に行けなくてもいいよ。ニュルブルクリンクでは予選18番手だって構わないさ。そうすれば、タイヤを1セット温存できるからね」と、『Radio Nacional de Espana(ラディオ・ナシオナル・デ・エスパーニャ)』に語るアルグエルスアリ。
Q2に進出できなかった場合、Q1でノックアウトされた中で一番速いタイムを出せば18番グリッドとなる。また、決勝に向けて新品タイヤを温存することができる。
「僕には確信がある。最初、僕はその逆を狙ってことごとく悪い結果に終わった。予選で好結果を出すよりも、いい決勝用のクルマでポイントを獲得したほうがいいよね」
アルグエルスアリはまた、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2011年のチャンピオン最有力候補だと次のように語っている。
「もう選手権は決まっちゃったようなものだよ。今年のレッドブル(のクルマ)は壊れないし、僕らに比べると、まるで異次元の存在だ」