2012年のF1について、シーズン中に1度サーキットでのテストを行うことで各チームが合意間近となっている。
F1統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は最近、F1チームによって組織されるFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)の会合に先立ち、現在のシーズン中のテストを一切認めないというルールは「バカげている」と非難していた。
フランスの『autohebdo.fr』によれば、その会合で提案される内容とは、来年F1がバーレーンで開幕した後、オセアニア、アジアでのレースを終えてヨーロッパに戦いの舞台を移す前に3日間のテストを1回実施するというものだという。そしてその会場となるのはイタリアのムジェロ・サーキットだと考えられている。
『autohebdo.fr』はさらに、来年にヨーロッパで開催される各レースでは、フリー走行の数を増やすという形でテストの時間を確保する可能性もあると伝えた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』はそれに加えて、小規模なチームの負担を軽減するため、このムジェロで行われるシーズン中のテストは、これまでシーズン開幕前の冬に実施されていたテスト日程のうち、3日間の代わりとして行われることになると報じている。
テストの実施日程については現在発表されている2012年F1日程が暫定のものであるため、まだ確定はできないものの、ヨーロッパで最初に開催されるレースの前に設けられる3週間の休み期間中に行われるようだ。
さらに、このムジェロでのテストにおいては若手ドライバーを起用する義務はなく、各チームともレースドライバーを走らせることができるようになるとみられている。
FOTAの会長であり、マクラーレンのチーム代表でもあるマーティン・ウィットマーシュはこの件について『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように語った。
「シーズン中にテストを行うことについては賛否両論がある」