レッドブル、ベルギーGPへ向け新たなディフューザーを開発

2011年08月02日(火)

ハンガリーGPが終了し、F1はファクトリーの休業を含む夏休みを迎える。だが、イギリスGP、ドイツGP、ハンガリーGPの3戦でフェラーリとマクラーレンに優勝を奪われたレッドブルは、シーズン前半の勢いを取り戻すべく今年のマシンであるRB7を大幅にアップグレードするようだ。

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは「今回ブロウン・ディフューザーを最も飛躍させたのは、マクラーレンだ」としながらも、レッドブルのマシンもまだ開発を加える余地はあるとコメントした。

レッドブルは次戦ベルギーGPのフリー走行で新たなフロアとディフューザーをテストする予定であり、この改良で走行速度が1周あたり0.3秒上がると報じられている。

一方でブラジルの記者リヴィオ・オレッキオによると、このようなコメントは夏休み期間の都市伝説のようなもので、F1チームのトップらは、本当ではない事も言うらしい。

「マクラーレンとフェラーリが差を詰めつつある今、逆にニューイ(エイドリアン・ニューイ/レッドブル最高技術責任者)が、良いバカンスを! と言ってもだれが信じるっていうんだい?」

実際、レッドブルは焦ってはいないようだ。チームに与えられるコンストラクターズポイントでは2位と103ポイント差、またドライバーズポイントでは1位、2位ともにレッドブル勢が独占し、トップから3位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)とは88ポイントの差がある。

レッドブルのコンサルタントを務める元F1ドライバー、ヘルムート・マルコはオーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に次のように話した。

「マクラーレンとは同等といったところだ。それにわれわれは良い(シーズン)スタートを切ったという利点もある」

マルコはRB7のさらなる開発についても「マシンは常に改良していく」と認めている。

また、ドイツの『Die Welt(ディー、ヴェルト)』がハンガリーGPで、ジェンソン・バトン(マクラーレン)に優勝を許し2位でフィニッシュしたベッテルを「完敗」という見出しで評した。しかし、マルコは次のように擁護している。

「私だったら2位もそんなに悪くないと考えると思う。現時点でわれわれのマシンは最も強いとは言えないかもしれないが、高いポイントは得られている」

この記事をシェアする

【関連記事】

2011年 F1ニュース一覧 rss

2011年F1ドライバー

2011年F1チーム

世界選手権

フォーミュラカー

市販車ベース