ゲルハルト・グリブコウスキーを巡る一連の騒動は、現在F1の商業面を取り仕切るバーニー・エクレストンにとってさらに悪い方向へと向かっているようだ。
すでに4月からミュンヘンの検察官により、拘留中の元銀行家ゲルハルト・グリボウスキーに対して行われた不透明な5,000万ドル(約40億円)もの支払いに関与していた疑いで取り調べを受けていたエクレストンだが、今度は以前F1の株式50%保有していたコンスタンティン・メディエン社からの新たな巨額訴訟に直面している。
『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』紙は、かつてEM.TV.の名で知られていたコンスタンティン・メディエンがすでに、ロンドンの高等裁判所での訴訟を開始したと報じている。
なお、エクレストンと共に訴えられているのは、エクレストンの持ち株会社バンビーノ、ビジネスパートナーのステファン・ミューレンズ、そしてF1の商業権売却に関連してエクレストンからわいろを受け取った容疑で拘留中のグリブコウスキーである。
コンスタンティン・メディエンは現F1オーナーであるCVCへの権利売却が操作されたことで、1億ドル(約7,600万円)損害があったと訴えている。
コンスタンティン・メディエン、エクレストン、そしてCVCは一様にコメントを拒んだ。