元F1ドライバーで、新たにHRTのチーム代表に就任したルイス・ペレス・サラは、HRTが2012年のシーズン前テスト中に来季マシンを用意することにひと苦労する可能性があると認めた。
先日発表された体制変更によって、HRTはこれまでチームを率いてきたコリン・コレスと袂(たもと)を分かち、現役時代にミナルディからF1に参戦した経験のあるサラをチーム代表として迎え入れた。
これには、HRTが現在、分散してしまっている本部機能の再編成を行っているという事情もある。これも踏まえサラは、HRTにとって厳しい冬になるだろうと覚悟している。
「組織の再編成によって遅れが生じるのは避けることができないだろう」とサラは『Radio Marca(ラジオ・マルカ)』に語り、こう続けた。
「それに加えて、FIA(国際自動車連盟/統括団体)は実走テストを行う前にクラッシュテスト(衝突時の安全性を確認するためのテスト)を通過する必要があると通達してきた。これでハードルがますます高くなってしまった」
「これらのすべての事が1月の下旬までに解決して、シーズン前のテストを迎えられることを願っている。でも、もしそれが難しいようであれば、最低でもメルボルン(開幕戦オーストラリアGP開催地)へ行く前までにシェイクダウン(新車が問題なく走るか確認する走行)をやってしまいたい」