2014年からソチでの開催が予定されているF1ロシアGP。しかし、同年に同じくソチで予定されている冬季オリンピックの準備に支障が出ると判断された場合、ロシアGPの初開催を延期することが契約で認められているようだ。
IOC(国際オリンピック委員会)は、F1と冬季オリンピックを同年に開催するという計画に対して、無謀すぎると懸念を示していた。これを受けてソチ市長は、F1の初開催が2015年に延期される可能性があると12月上旬に認めていた。
さらに、ソチのオリンピック組織委員会のドミトリー・チェルニシェンコ委員長は年末の30日(金)、もしリソースが限界の状態になれば、オリンピックを優先させるとも認めた。
チェルニシェンコは『insidethegames.biz』へ、ロシアのウラジーミル・プーチン首相もオリンピックを優先させていると語っていた。
さらにチェルニシェンコは、「もし、この2つのプロジェクトが重なることでちょっとした懸念が生じるならば、主催団体やF1のオーナーらとの契約に従い、1つ目の競技(F1)を2015年まで延期させる可能性があるということで、国の指導者とも確認が取れている」と明かし、さらに加えた。
「オリンピックが優先される」
その一方でソチ市長のアナトリー・パホモフは2週間ほど前、F1ロシアGPが2015年まで延期されることにはならないだろうとして、次のように話していた。
「コースで必要になる基本的なものは、初レースの約1年前に完成すると予想している」