フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリが、レース戦略のミスによってタイトルを逃したF1アブダビGP後、辞職を検討したと認めた。
『La Repubblica(ラ・レプブリカ)』のインタビューでドメニカリは、もしこれがF1ではなくサッカーであれば、新しい仕事を探すことになっていただろうと語った。
「多くの人が、私のことをフェラーリの監督だと考えていることは知っている。だが、チーム代表という仕事は、(監督とは)違うものだ。これはビジネスであり、私はさまざまに異なるすべてのことをまとめなければならない。スポーツ面だけではないのだよ」
「すべての面倒を見ているので、私が代表になることも多い。だが、2年間も望んでいた結果を残せなければ、何か特別なことを覚悟する必要がある」
「しかし、ありがたいことに、これはサッカーではないのでね!」
「F1チームを再建するには、数ヶ月、数年という時間が必要になる。その面で私は常に、会長や株主からの大きな支援を感じている」
アブダビGPでの戦略ミスによってタイトルを逃したことで、フェラーリの怒りを買うことは恐れなかったと語るドメニカリだが、辞任を考えて2日間眠れなかったとも明かした。
「アブダビのあと、個人的にこの問題を考えた。自分が留任にふさわしいのか自問していたのだよ」
「私は続けることが義務だと考えているが、この役職に執着しているわけではない。しかし、辞職することは間違いだという結論に達した。私はチームのことをよく分かっており、この数ヶ月にわれわれがまいた種を最大限に活用できるのは、私自身だと思っている」
「方法論で言えば、われわれはマラネロ(フェラーリ本拠地)のすべてを変えた。すぐに懸命な作業の成果が出ると確信している」とドメニカリは加えた。