ヒスパニア・レーシング(HRT)への加入が発表されたナレイン・カーティケヤンが、1年前に同チームへ加わる可能性があったことを明かした。
カーティケヤンは2005年にジョーダンで、インド人として初めてF1にデビューした。このときは1シーズン限りの参戦となったカーティケヤンだが、2011年はHRTに加入し、再びF1を戦うことが決まった。
2005年のジョーダンでマネジングディレクターを努めていたコリン・コレスが、現在はHRTのチーム代表を務めている。また、2009年にカーティケヤンは、コレスのチームからル・マン24時間に参戦しており、コレスとカーティケヤンはお互いのことをよく知っているとも言える。
カーティケヤンは、2010年にHRTへ加入する可能性もあったようで、『PTI』通信へ次のように語っている。
「HRTとは長い間、交渉していたんだ」
「初めは、2010年にこのチームで僕が走る可能性について話し合っていた。でも当時は、これが僕の求めていたチャンスだとは感じられなかったんだ。チームはF1初参戦だったし、どんなチームなのかも分かっていなかったからね」
そしてカーティケヤンは、スーパーリーグやNASCARのトラック・シリーズで2010年を過ごしていた。
「2011年に向けてHRTは、リソースを拡張して、技術面の強力なパートナーシップも結んだ」とカーティケヤンはF1復帰への期待を述べている。
2011年はウィリアムズからギアボックスの供給を受けるHRT。『PTI』通信が報じるように、2010年のF1で最も競争力の低かった、ダラーラ設計によるシャシーの改良版で2011年シーズンを戦うとの情報もある。