ロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が重傷を負ったことで、代役候補として浮上したキミ・ライコネンに注目が集まっている。
ラリーのクラッシュで重傷を負ったクビサの代役について、ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、もし欠場が短期であれば、同チームのサードドライバーであるブルーノ・セナかロメ・グロジャンが選ばれることを示唆していた。
しかし、クビサの欠場は長期化するとの見方もある。7日(月)にクビサを見舞ったルノーF1(ロータス・ルノーGPの前身)の元チーム責任者フラビオ・ブリアトーレも、『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』へ次のように語っている。
「1レースだけではなく、シーズン前半戦は無理だろう」
「それなので、経験豊富なドライバーを選ぶ必要がある。チームは昨年に比べると進化した。そのため、彼らは上位争いの仕方を知っているドライバーが必要になる」
そこで注目を集めたのがライコネンだ。しかし、ライコネンはすでに、今年もWRC(世界ラリー選手権)に出場することを発表している。また、F1を離れる際にはF1へのモチベーションを失っていたとも言われていることから、ライコネンのF1復帰に大きな疑問が残るのも事実だ。
元F1ドライバーで、現在はテレビ中継の解説を努めるマーティン・ブランドルも、ツイッターで次のようにつぶやいている。
「今でもライコネンがF1で戦えるような身体のコンディションを維持していたら驚きだ」
ライコネンの復帰説が流れ始めたことを受け、7日(月)には各国のメディアがライコネンのマネジャーであるスティーブ・ロバートソンに連絡を取ろうと試みた。しかし、ロバートソンと話をできたメディアはいなかったようだ。