F1で一般的になっている風洞を使わず、コンピューターを使ったCFD(数値流体力学)のみでクルマの設計を行うヴァージン。2年目の今年は、昨年の問題をすべて解決することができ、昨年よりも進歩した状態で新車MVR-02のテストを開始できると技術責任者ニック・ワースは自信を見せる。
ニック・ワース
「われわれ独自のデジタルな方法で、昨年に直面したすべての問題を解決した。例えば、昨年に油圧やギアボックスのオイルに関することが問題になったため、その分野でより多くのCFD作業を行った。2008年にわれわれが初めてデジタルな方法でレース優勝したスポーツカーを設計したときに、空力の設計プログラム全体に費やしたよりも大きな労力を、そのためだけに費やした」
「アブダビでは、MVR-02用の多くのシステムをコース上でテストすることに成功し、デジタルな改良が有効であると証明することができた。そのためわれわれは、すでにコース上で証明された数多くのパーツや、テスト機器でのより包括的なプログラムによって改良されたパーツを手にしながら今週のヘレステストへ向かうことで、昨年よりもより進歩した状態で2011年をスタートさせることができる」