ヴァージン MVR-02スペック表
他チームとは異なり、風洞を使わずにコンピューターによるCFD(数値流体力学)のみで、ヴァージンはクルマを設計している。
発表されたヴァージンの2011年型者MVR-02で、まず目を引くのはノーズ。多くのチームが、ノーズの先端を高い位置に持ってきているものの、ヴァージンはノーズの先端を低くしてきた。また、サイドポッドの下側は大きくえぐられており、リアの方へ空気を流すようにデザインされていると思われる。
コスワースのエンジンが搭載され、現段階ではKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載しない予定だ。
ヴァージン MVR-02 主要諸元
シャシー |
ヴァージン・レーシング製カーボンファイバー・モノコックおよびノーズボックス |
サスペンション・ウィッシュボーン |
ヴァージン・レーシング製カーボンファイバー、チタニウム製ジョイント |
アップライト |
ヴァージン・レーシング製アルミニウム合金 |
ダンパー |
ペンスキー製 |
ホイール |
BBS製 |
タイヤ |
ピレリ製 |
燃料タンク |
“FT5”安全仕様 |
燃料容量 |
220リットル以上 |
ブレーキキャリパー |
APレーシング製4ポット・キャリパー |
ブレーキディスク/パッド |
ヒトコ製カーボン・カーボン |
ステアリングホイール |
ヴァージン・レーシング製カーボンファイバー |
パワーステアリング |
ヴァージン・レーシング製油圧ステアリング・アシスト |
ドライバーシート |
解剖学的に成型されたカーボンファイバー・コンポジット製 |
シートベルト |
6点支持ハーネス(HANSシステム付き75mmショルダー・ストラップ) |
ECUおよび記録システム |
FIA標準ECUおよびFIA認可電子機器と電子システム |
トランスミッション
ギアボックス |
ヴァージン・レーシング製精密アルミニウム、7速、縦置き |
ディファレンシャル |
電子制御油圧ディファレンシャル |
ギア選択 |
パドル操作による油圧制御“シームレスシフト”システム |
クラッチ |
APレーシング製 |
ドライブシャフト |
トライポッド・ジョイント一体型1ピースドライブシャフト |
寸法
全長 |
約5,200mm |
全高 |
約950mm |
全幅 |
約1,800mm |
ホイールベース |
約3,300mm |
エンジン
型式 |
コスワースCA2011 |
方式 |
4ストローク・レシプロ・ピストン、自然吸気 |
形体 |
V型8気筒 |
バンク角 |
90° |
構造 |
鋳造アルミニウム合金製シリンダーブロック、ヘッド、鍛造アルミニウム製ピストン、スチール製クランクシャフト |
排気量 |
2,400cc |
バルブ数 |
32 |
バルブ駆動 |
ニューマチック・バルブ・スプリング |
最大回転数 |
1万8,000回転に制限 |
タイミング |
クランクシャフトのコンプライアント・ギアを通じたダブル・オーバーヘッドカム |
重量 |
95kg |
シリンダー径 |
98mm以下 |
噴射 |
100barに加圧され8つのインジェクターから噴射 |
点火 |
それぞれがスパークプラグを点火させる8つのインジェクション・コイル |
潤滑油 |
ドライサンプ式 |