重傷を負ったラリーでの大事故から順調に回復しているロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)。事故後、初となるインタビューに応じ、心配をかけた母親に謝りたいと語った。
一時は危機的な状態にも陥っていたクビサだが、驚異的な回復を見せており、早ければ来週にも退院できるとのこと。しかし、事故の記憶はないようで、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』とのインタビューでこう話している。
「何が起きたのか分からないんだ。事故のことは何も覚えていないからね。気がついたら病院にいて、マネジャーのダニエーレ・モレッリがすべてを説明してくれた」
「悲しくなったよ。こんなこと起こるはずじゃなかった。心配をかけて、つらい思いをさせてしまった母に謝りたい」
「この仕事をしていて、結果を考えたことはなかった。覚えているのは、ラリーを走ったことと、気がついたらこのベッドに寝ていたということだけだよ」
また、ラリーでのクラッシュによってF1を欠場する事態になったため、ラリーに出場したクビサや、出場を認めたロータス・ルノーGPを非難する意見も出ている。しかし、こういった意見に対してクビサは、次のように反論した。
「ラリーは僕の情熱なんだ」
「厳しいトレーニングでF1のためにもなる。僕はたくさんのラリーを走ったから、F1で速く走れるんだよ。F1には数回しかテストがないから、ラリーで集中力を高めることができるんだ」
「ラリーのおかげで、僕が成長できた面もある。20戦もあるシーズンには、大切なことだよ」
だが、今後またラリーに参加するか質問されたクビサは、「分からない。そのときに考えてみるよ」と答えている。