ロバート・クビサ、すでにドライビング再開

2011年10月27日(木)

2012年のF1復帰を目指すロバート・クビサ(ロータス・ルノーGP)が、すでに市販車を運転していることが明らかになった。

クビサは、今季F1開幕前に参加したラリーでクラッシュし、生命の危機に陥るほどの重傷を負った。一命は取り留めたクビサだったが、一時は腕の切断が検討されるほどの重傷を負っており、今季F1は欠場。現在はチームドクターでもあるリカルド・チェッカレッリの施設でリハビリを続けている。

チェッカレッリは先日、クビサのリハビリがあと数ヶ月続くと語っていたが、手の治療を担当したイゴール・ロッセロによると、クビサはすでに市販車を運転しており、次のステップはレーシングカーになるとのことだ。ロッセロはクビサの母国ポーランドのラジオ『Trojce』へ、クビサは「回復した。すべての指を動かせるようになった」と語り、次のように加えた。

「今は、できるだけ早く彼を”クルマ”に乗せることを考えられる状態だ。すまない、レーシングカーという意味だ。すでに彼は、車(市販車)を運転しているからね」

「彼の回復は奇跡だが、彼が速く走れるのかは分からない。こういった事故では、手が以前と同じような柔軟性を取り戻すことはないので、ちょっとした手術をする必要はある。そして、かなりの運動が必要になるだろう」

「だが、彼が再びF1マシンに乗って、ボタンを操作することは可能だ。彼はレーシングドライバーであって、ピアニストではないからね」

「彼を見ていると、なぜこんなにもすべてが順調なのか不思議でならない。骨折や傷はすべて治った。唯一の疑問点は、以前のような走りをできるのかということだ」

「彼にはある程度の限界ができるだろう。(腕の)切断も検討したことは忘れないで欲しい。だが、(速さを取り戻せるのかは、F1の)専門家が評価することだ。私たちは、自分たちの仕事を完ぺきにこなした」

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